参考:
- はてなブックマークボタンは2011年9月1日より行動情報の取得をしている
- ブログパーツやソーシャルボタンの類でアクセスログが残るのは当然だけどトラッキングされるのは当たり前にはなっていない
- はてなブックマークボタンのトラッキング問題で高木浩光先生が決別ツイートをするに至った経緯まとめ
私の本のP62には以下の記述があります。
第三者のJavaScriptを許可する場合
XSSは悪意の第三者によるJavaScript実行が問題でしたが、意図的に第三者のJavaScriptを実行させる場合があります。セキュリティ上の問題に対しては、サーバー運営者あるいは閲覧者が第三者を信頼する形で実行されます。
◆ サイト運営者が第三者を信頼して実行するJavaScript
サイト運営者が第三者の提供するJavaScriptを自サイトに埋め込む場合があります。典型的には、アクセス解析、バナー広告、ブログパーツなどです。このケースでは、サイト運営者が意図的にJavaScriptの提供元である第三者(以下提供元と表記)のJavaScriptを埋め込みます。
このように埋め込まれたJavaScriptに悪意があると、情報漏洩やサイト改ざんの危険性があります。このため、提供元が信頼できることが条件になりますが、実際には以下のような脅威があり、セキュリティ上の問題が何度も発生しています。
バナー広告などのJavaScriptとXSSの結果動作するJavaScriptには、技術的に見れば同一の脅威があります。両者の違いはサイト運営者が提供元を信頼して意図的に埋め込んでいるかどうかです。従って、意図的に埋め込むJavaScriptについても、提供元の信頼性を十分調査した上で、保守的で慎重な判断が求められます。
- 提供元が意図的に個人情報を収集する
- 提供元サーバーに脆弱性があり、JavaScriptが差し替えられる
- 提供元のJavaScriptに脆弱性があり、別のスクリプトが実行させられる
例示の箇条書きのところで「(JavaScriptの)提供元が意図的に個人情報を収集する」という箇所があてはまります。引用部の最後の箇所「意図的に埋め込むJavaScriptについても、提供元の信頼性を十分調査した上で、保守的で慎重な判断が求められ」るにも関わらず、私自身が実行できておりませんでした。
という状況でしたので、当該のブックマークボタンは昨日撤去致しましたことを報告します。
また、はてなの日記の方でも、一時ついカッとなって類似のボタンを撤去しましたが、今は戻しています。その理由は以下の通りです。
- はてなの管理下のサイトではこの問題はそもそも関係ない
- はてなのサイトでは、 トラッキングはボタンとは別の方法で実装できるので ブックマークボタンだけを目の敵にしても意味がない
ですが、当面の間、はてなのサービス(ブックマーク、日記)は少なくとも新規の更新をやめようと思います。読者の皆様にはご不自由をお掛けしますが、代替として以下のサービスをご覧下さい。
以上、ご報告致します。
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