それ、digitalOcean + Ubuntuならもっと簡単に安く(しかも安全に)できるよ
ということで、簡単・安い・安全な kippoハニーポットの作り方を説明します。digitalOceanは一時間約1円の完全従量制なので、お財布も安心ですw
digitanOceanのアカウントを作成する
こちらを参考にdigitalOceanのアカウントをご用意ください。こちらのリンクからアカウントを作成いただけると、私が喜びますw digitalOceanは、完全従量制なので、アカウントを作成した時点では、課金は発生しません。kippo用のインスタンス(Droplet)を作成する
digitalOceanのコントロールパネルからCREATEというパネルをクリック(あるいはこちらのリンク)して、インスタンスを作成します。Hostname: kippo ← なんでもよいこの状態で、Create Dropletのパネルをクリックするとインスタンスが作成されます。課金はこの時点から始まります。
Select Size: 512MB / 1 CPU ← できるだけお安いもの
Select Region: New York 2 ← サンフランシスコリージョンが使えないようなのでNew Yorkで
Select Image
Linux Distributions: Ubuntu
Ubuntu 12.04.3 x32 ← Ubuntu 12.04.03 32ビットを選択
Settings: そのままでよい
IPアドレスとrootパスワードがメールで送信されてくるので、それを用いてセットアップします。
Ubuntuのセットアップ
適当なターミナルソフトで、rootでログインしてください。まず、Ubuntuのアカウントを2つ作成します。1つは管理者(ここでは yamada とします)、もう1つはkippo実行用のユーザ(kippo)です。
# adduser yamada ← 一般ユーザの管理者。パスワードはしっかり管理次に、sshのポート番号を変更します。sshのデフォルトポート番号22は kippoに食わせるので、本当のsshのポート番号は別の番号(ここでは10022)に変更します。
# gpasswd -a yamada sudo ← yamadaをsudo可能なグループに追加
# adduser kippo ← kippo実行用ユーザ。パスワードは捨てて良い
# passwd ← rootパスワードを変更しておく。捨てて良い
# vi /etc/ssh/sshd_configここで、別のターミナルを起動して、管理用ユーザ(yamada)でログインします(ポート番号の変更をお忘れなく)。sudoできることを確認します。
##Port 22 ← コメントアウト
Port 10022 ← 追加
# service ssh restart
yamada@kippo:~$ sudo whoamikippoに必要なモジュールを追加します。下の2つはdigitalOceanだと予めインストールされているようです。
root ← これを確認した段階で root側の端末はexitして良い
yamada@kippo:~$
yamada@kippo:~$ sudo apt-get updatekippoはデフォルトで2222番ポートを使うため、iptablesを使って、22 ポートを 2222 ポートにリダイレクトしておきます。
yamada@kippo:~$ sudo apt-get -y install python-crypto
yamada@kippo:~$ sudo apt-get -y install python-twisted
yamada@kippo:~$ sudo apt-get -y install python-zope.interface
yamada@kippo:~$ sudo apt-get -y install python-pyasn1
yamada@kippo:~$ sudo iptables -t nat -A PREROUTING -i eth0 -p tcp --dport 22 -j REDIRECT --to-port 2222ここまでで下準備は終わりです。
kippoのインストール
kippoでログインします。yamada@kippo:~$ sudo su - kippokippoをダウンロード、展開。
ログファイルの設定を変更します。kippo@kippo:~$ wget http://kippo.googlecode.com/files/kippo-0.8.tar.gz kippo@kippo:~$ tar xf kippo-0.8.tar.gz kippo@kippo:~$ cd kippo-0.8/
kippo@kippo:~/kippo-0.8$ vi kippo.cfgここまでで kippoの導入は終わりです。
※ ファイルの末尾にジャンプ
[database_textlog] ← コメントアウトの#を消す
logfile = kippo-textlog.log ← 同上
ここでいったんシャットダウンして、digitalOceanのイメージを作成しておくとよいでしょう。イメージがあれば、いつでもインスタンスは復元できます。インスタンス(Droplet)を削除すると課金が止まります。
kippoの起動
kippoをインストールしたディレクトリに start.sh という起動シェルがあります。kippo@kippo:~/kippo-0.8$ ./start.sh ← kippoの起動
Starting kippo in background...Loading dblog engine: textlog
Generating RSA keypair...
done.
kippo@kippo:~/kippo-0.8$
監視する
kippo@kippo:~/kippo-0.8$ tail -f kippo-textlog.log
色々遊ぶ
インスタンスのポート22にsshでログインしてください。デフォルトパスワードは124356です。nas3:~# w 定番の w コマンド 00:32:10 up 0 min, 1 user, load average: 0.00, 0.00, 0.00 USER TTY FROM LOGIN@ IDLE JCPU PCPU WHAT root pts/0 xxx.xxx.xxx.xxx 00:31 0.00s 0.00s 0.00s w nas3:~# wget http://example.jp/ --2014-01-07 00:32:16-- http://example.jp/ Connecting to example.jp:80... connected. HTTP request sent, awaiting response... DNS lookup failed: address 'example.jp' not found: [Errno -2] Name or service not known. nas3:~# ps -ef PID TTY TIME COMMAND 5673 pts/0 0:00 -bash 5679 pts/0 0:00 ps -ef nas3:~# exit
ログを見て楽しむ
kippo@kippo:~/kippo-0.8$ tail -f kippo-textlog.log (続き) 01429996775d11e3b8c304010e82e801 [2014-01-07 00:31:48]: New connection: xxx.xxx.xxx.xxx:xxxx 01429996775d11e3b8c304010e82e801 [2014-01-07 00:31:58]: Login failed [root/admin] 01429996775d11e3b8c304010e82e801 [2014-01-07 00:32:04]: Login succeeded [root/123456] 01429996775d11e3b8c304010e82e801 [2014-01-07 00:32:05]: Terminal size: 90x35 01429996775d11e3b8c304010e82e801 [2014-01-07 00:32:10]: Command [w] 01429996775d11e3b8c304010e82e801 [2014-01-07 00:32:16]: Command [wget http://example.jp/] 01429996775d11e3b8c304010e82e801 [2014-01-07 00:32:41]: Command [ps -ef] 01429996775d11e3b8c304010e82e801 [2014-01-07 00:33:14]: Command [exit] 01429996775d11e3b8c304010e82e801 [2014-01-07 00:34:16]: Connection lost
kippoを終了する
以下のコマンドで kippo を終了できます。kippo@kippo:~/kippo-0.8$ kill `cat kippo.pid`
kippo@kippo:~/kippo-0.8$
まとめ
kippoをDigitalOcean上のUbuntu12.04に導入、実行する方法を紹介しました。DigitalOceanの一番安いプランだと、1時間約1円の完全従量ですので、お安く、安全にkippoを楽しむことができます。飽きたらインスタンスをシャットダウンして、イメージ取得の後インスタンスを削除しておけば、課金は発生しません。
それでは、楽しいハニーポットライフを!
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