柏岡さんとは面識がありませんでしたが、メールにて依頼をいただき、お受けするかどうか迷ったので「ゲラを見せていただいたからお返事します」と答えたところ、さっそくに送付いただき、それを確認した上でお引き受けいたしました。
見せていただいた原稿は元々セキュリティにはしっかり配慮されて書かれていましたが、細かいところの指摘を何点かさせていただきました。例えばエラーメッセージの扱いなどですね。指摘には快く対応いただき、ありがとうございました。
目次は以下の通りです。
- PHPを学ぶ準備をしよう
- プログラムを作りながらPHPの基本を学ぼう
- データベースを作成しよう
- データベースと組み合わせたプログラムを作ろう
同書を読んでいて面白いと思ったのは、コードの入力方法です。例えば以下は同書P82からの引用ですが…
まず一旦body要素を閉じていますね。そして、body要素の中身を次に入力していきます。以下は同書P83からの引用です。一旦form要素を入力してそれを閉じています。form要素の中身は次ページ以降で入力しています。
このように、初めてPHPを動かす読者を想定して細やかな配慮がなされています。
動作環境はWindows上のXAMPPあるいはMac上のMAMPを用い、エディタ(さくらエディタ、CotEditor)も含めてインストールから設定まで詳しく解説しています。
実は、この種の初心者向けPHP入門書の最近のトレンドは、ファイルのアップロードやメール送信、認証など盛りだくさんの機能が入っているものですが、同書はそこまで欲張らずに基本的なところにとどめています。これは正解だと思います。とくに、ファイルアップロードや認証はセキュリティ要件が厳しいので、中級者向けのテキストで扱うのがよいと思います。
本書で基礎的なPHPの機能を学習した後には、同じく入門書ではありますが、「10日でおぼえるPHP入門教室 第4版」に進むのがよいと考えます。「10日で覚える~」の方は、入門教室とある割にはやや高度で(Amazonレビューからも分かります)、機能的に充実していて、セキュリティの配慮も十分だからです。
その後は、パーフェクトPHPやPHP逆引きレシピ 第2版でPHPの理解を深めていくという学習シナリオが考えられます。そうそう、できれば拙著もご活用下さいw
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